Mme hardy(1832,france)
この純白のバラの名前は、マダム・アルディ。
マルメゾン宮殿の庭師の夫人にちなんだ名前です。
中心に緑の芯がのぞくクォーターロゼット咲きで
レモンに似たさわやかな香りがします。
マルメゾン宮殿はナポレオン1世の皇后ジョセフィーヌの暮らした宮殿です。
植物好きのジョセフィーヌは世界各国から種子や樹木などを集め、宮殿の庭園に植えます。
なかでもバラの収集は目を見張るものがありました。
さらに品種改良を進め、当時の園芸家や植物学者を集めては援助をしていたそうです。
ラ・フランスでハイブリット・ティー(剣弁高芯、四季咲き)を完成させたギヨーもそのなかの一人です。
栽培だけでなく、バラの絵で有名なルドゥーテも彼女の存在なくしては語れません。
宮廷画家だったルドゥーテはジョセフィーヌの依頼でマルメゾン宮殿のバラを書き始め
画集『バラ図鑑』が完成したのです。
5/17〜6/15まで渋谷のBunkamura THE MUSEUMにて
ルドゥーテ生誕250年記念 薔薇空間
を開催しています。
色々な角度から薔薇を楽しむいい機会。
おすすめですよ。
ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ
《ロサ・ケンティフォリア》
『バラ図譜』より
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